Tuesday, November 4, 2014

14年10月沖縄県主要指標

このブログはいったい何なんだ,と各所からつっこまれている.地域への情報発信としての役割もあるかもしれないが,もはや私的なエクササイズが主目的になっている.

前回のエントリ: 14年9月沖縄県主要指標

県内企業業況判断(14年Q3)は消費増税以後落ち込んでいる.統計や業種や企業規模にもよるが,前回の見通しを下方修正した企業が多いようにも思う.
沖縄県内企業の景況感. 点線は原系列, 実線は季節調整値. 黒線: 沖縄公庫のD.I., 青線: 内閣府沖縄総合事務局のB.S.I., 紫線: 日銀那覇支店のD.I., オレンジ線: おきぎん経済研究所.  出典: 沖縄振興開発金融公庫「県内企業景況調査」, 内閣府「法人企業景気予測調査」, 日本銀行「県内企業短期経済観測調査結果(短観)」, おきぎん経済研究所「おきぎん企業動向調査」.


鉱工業生産(8月分)は一進一退.出荷指数と在庫指数も現状維持という様子だ.
沖縄の鉱工業生産, 2010年=100. 薄灰色が原数値, 黒が季節調整値, 青がトレンド, 赤が全国. 出典: 沖縄県「鉱工業指数」, 経済産業省「鉱工業指数」.
消費者物価(9月分)は上昇を続けている.
那覇市のCPI(灰色), コアCPI(赤), コアコアCPI(青)の前年同期比(単位: %). 点線は原数値, 実線は消費税を除いた値. 出典: 沖縄県 「消費者物価指数」

沖縄県のCPI(灰色), コアCPI(赤), コアコアCPI(青)の前年同期比(単位: %). 点線は原数値, 実線は消費税を除いた値. 出典: 沖縄県 「消費者物価指数」
  • 生鮮食品がここ最近とても高い.
    • 8月は前年同期比で11.8%, 前月比で6.4%の上昇.(那覇市)
    • 9月は前年同期比で17.5%, 前月比で13.3%の上昇.(那覇市)
  • 直近のサプライズ「戦力の逐次投入」はもちろんのこと,9月頃から円安が進んでいる.
  • 最近の物価の動きは,自分の中でうまく整理できていない.もう少し勉強が必要.
労働力調査(9月分. 第2表が読めない…)は,男性は改善,女性は目だって悪化.
沖縄県の完全失業率, 男性 (単位: %). 青がトレンド, 灰色太線が季調値, 薄い灰色が原数値. 出典: 沖縄県「労働力調査」
沖縄県の完全失業率, 女性 (単位: %). 赤がトレンド, 灰色太線が季調値, 薄い灰色が原数値. 出典: 沖縄県「労働力調査」
沖縄県の労働参加率, 男性 (単位: %). 青がトレンド, 灰色太線が季調値, 薄い灰色が原数値. 出典: 沖縄県「労働力調査」
沖縄県の労働参加率, 女性 (単位: %). 赤がトレンド, 灰色太線が季調値, 薄い灰色が原数値. 出典: 沖縄県「労働力調査」
  • 男性の非労働力人口がみるみる増えている.
  • 女性の場合,雇用者から失業者へ移っているように見える.求職理由や年齢階級は様々で,具体的にどういった層が失業したのかは不明である.

今回は一般職業紹介状況のデータ(9月分)を使って,労働市場を見直す.
変数の定義は齊藤誠他『マクロ経済学』に倣っている:
  • unemployment = 完全失業者数 / (完全失業者数 + 雇用者数),
  • vacancies = 欠員数 / (欠員数 + 雇用者数),
    • 欠員数 = 有効求人数 - 就職件数.
  • wages = きまって支給する給与 / 総実労働時間. (一般労働者)
沖縄県のBeveridge curves, 2008/01--2014/9. 出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況」, 沖縄県「労働力調査」
沖縄県の逼迫率と(名目)賃金, 2008/01--2014/8. 出典: 厚生労働省「一般職業紹介状況」, 沖縄県「毎月勤労統計調査」
  • これまでUV平面の左上に向かって進んでいたが,最近はやや右上方向に移動しているようだ.離職率の推移を見る(下のグラフ)と,フルタイム(青線)もパートタイム(赤線)もおおむね横ばいであるが,フルタイム労働者にはほんのわずかに離職ショックがあったようでもある.そうはいっても,離職率上昇だけではBeveridge曲線の動きを説明できなさそうだ.
    沖縄県の離職率.青が一般労働者,赤がパートタイム労働者,黒は季調値.(単位: %). 出典: 沖縄県「毎月勤労統計調査」
  • 労働需要が増えているようには…
  • 私は労働経済学が苦手なため,どうにもよくわからない. やはりもう少し勉強が必要.

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